【歴史の検証】力道山がマットを叩いた日。日本プロレスの祖が「特別レフェリー」としてリングを支配した異色マッチの全貌を公開!

 力道山がレフェリーを務めたことが現在判明している試合を、すべて網羅して掲載しました。
 当時、力道山はテレビ中継される試合を中心に、たまにレフェリーを務める程度でした。しかし、外国人レスラーにとって「レフェリー力道山」の目は非常に厳しく、普段のような悪質な反則は容易にはできなかったでしょう。また、日本人レスラーにとっても、試合を裁く彼の存在は恐ろしいものだったはずです。
 なお、昭和30年12月(20日・26日)と翌年1月9日に開催された「プロレスリング日本選手権予選試合」や、昭和31年10月15日〜11月30日の「全日本プロレスリング選手権大会」では、ここに挙げたもの以外にも力道山がレフェリーを務めた試合があったと考えられます。これらについては、新たな事実が分かり次第、随時追加していく予定です。

 プロレスリング日本選手権予選試合第2戦

 昭和30(1955)年12月26日(月曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□日本ジュニアヘビー級選手権予選トーナメント決勝戦(45分1本勝負)、レフェリー:力道山
  駿河海(18分44秒、体固め)阿部修
   ※駿河海が優勝し、阿部修が第2位となる。


 プロレスリング日本選手権予選試合第3戦

 昭和31(1956)年1月9日(月曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□日本ライトヘビー級選手権予選・決勝戦(45分3本勝負)、レフェリー:力道山
  ユセフ・トルコ(1-0)芳の里
   ①トルコ(20分42秒、腕取り固め)芳の里
   ②トルコ(時間切れ)芳の里
   ※Y・トルコが優勝し、芳の里は第2位となる。

 全日本プロレスリング選手権大会第1戦

 昭和31(1956)年10月15日(月曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□日本ライトヘビー級王座決定トーナメント1回戦(20分1本勝負)、レフェリー:力道山
  比嘉敏一(9分48秒、逆エビ固め)市川登
   ※比嘉敏一が準々決勝戦進出を決める。


 全日本プロレスリング選手権大会第2戦

 昭和31(1956)年10月23日(火曜日)、東京都墨田区/国際スタヂアム
□日本ジュニアヘビー級王座決定トーナメント準決勝戦(30分1本勝負)、レフェリー:力道山
  駿河海(13分30秒、体固め)阿部修
   ※駿河海が決勝戦進出を決める。「20分1本勝負」と記載されている資料もある。

 同日/同所
□日本ジュニアヘビー級王座決定トーナメント準決勝戦(30分1本勝負)、レフェリー:力道山
  吉村道明(12分55秒、体固め)大同山
   ※吉村道明が決勝戦進出を決める。「20分1本勝負」と記載されている資料もある。

 同日/同所
□日本ライトヘビー級王座決定トーナメント決勝戦(45分3本勝負)、レフェリー:力道山
  芳の里(2-0)吉原功
   ①芳の里(11分53秒、片羽逆固め)吉原(肩羽交い逆固め説あり)
   ②芳の里(15分33秒、腕取り固め)吉原
   ※芳の里が初代王者、吉原功が第1位となる。


 全日本プロレスリング選手権大会第3戦

 昭和31(1956)年10月24日(水曜日)、東京都墨田区/国際スタヂアム
□日本ヘビー級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦&1、2位決定戦(45分3本勝負)
  東富士(1-1)山口利夫
   ①山口(3分37秒、腕固め)東富士(腕取り固め説あり)
   ②東富士(1分5秒、体固め)山口
   ③東富士(3分41秒、両者リングアウト)山口
□同再試合
  東富士(7分35秒、両者レフェリーストップ)山口利夫
    レフェリー:力道山
   ※決着がつかなかったため、後日再戦となる。
□この試合は日本テレビで生中継された(午後8時~9時7分)。


 全日本プロレスリング選手権大会第4戦

 昭和31(1956)年11月30日(金曜日)、大阪府大阪市/大阪府立体育会館
□日本ジュニアヘビー級選手権試合(45分3本勝負)、レフェリー:力道山
  駿河海(1-1)芳の里
   ①駿河海(21分58秒、体固め)芳の里(21分55秒説あり)
   ②芳の里(8分26秒、腕取り固め)駿河海(6分26秒説あり)
   ③駿河海(時間切れ)芳の里
   ※初代王者駿河海が初防衛に成功する。芳の里は日本ライトヘビー級王者。

 同日/同所
□日本ヘビー級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦&1、2位決定戦/再戦(60分3本勝負)
  東富士(2-1)山口利夫
   ①東富士(5分36秒、胴締め)山口
   ②山口(2分20秒、逆片エビ固め)東富士
   ③東富士(5分24秒、逆腕固め)山口(フォール)
    レフェリー:力道山
   ※東富士が優勝し、力道山の保持する日本ヘビー級王座への挑戦権を獲得する。「45分3本勝負」と記載されている資料もある。

 プロレス・ファイトメン・アワー

 昭和32(1957)年7月27日(土曜日)、東京都墨田区/国際スタヂアム
□全日本タッグ王座決定戦(45分3本勝負)、レフェリー:力道山
  遠藤幸吉&芳の里(2-1)東富士&長沢日一
   ①芳の里(15分35秒、反則勝ち)長沢(2分35秒説あり)
   ②東富士(11分28秒、体固め)芳の里
   ③遠藤(0分37秒、体固め)長沢
   ※遠藤幸吉&芳の里が初代王者チームとなる。
□この試合は日本テレビの「プロレス・ファイトメン・アワー」(午後5時~6時15分)で生中継される。

 プロレス・ファイトメン・アワー(第2部)&OTVプロレス・アワー

 昭和33(1958)年2月7日(金曜日)、大阪府大阪市/大阪市立阿倍野体育館
□8人タッグマッチ(60分3本勝負)
  東富士&豊登&吉村道明&長沢日一(0-0)ハロルド坂田&芳の里&阿部修&竹村正明
   ①東富士組(時間切れ)坂田組
    レフェリー:力道山、サブレフェリー:ユセフ・トルコ
□この試合は大阪テレビの「プロレス・アワー」(午後4時40分~5時42分)で放映される。

 昭和33(1958)年2月14日(金曜日)、大阪府大阪市/大阪市立阿倍野体育館
□バトルロイヤル(8人参加、60分)、レフェリー:力道山
 [参加選手] 東富士、吉村道明、芳の里、長沢日一、竹村正明、阿部修、玉ノ川、ユセフ・トルコ
 [結果] ①Y・トルコ退場(7分0秒、体固め)
      ②玉ノ川退場(25分0秒、体固め)
      ③東富士退場(40分0秒、体固め)
      ④阿部修退場(42分0秒、体固め)
      ⑤長沢日一退場(45分0秒、エビ固め)
      ⑥竹村正明退場(50分0秒、腕取り固め)
      ⑦芳の里(57分0秒、体固め)吉村道明
      ※芳の里が優勝する。
□この試合は大阪テレビの「プロレス・アワー」(午後4時40分~5時40分)で放映される。

 昭和33(1958)年2月15日(土曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□8人タッグマッチ(60分3本勝負)
  東富士&吉村道明&ユセフ・トルコ&玉ノ川(2-0)芳の里&長沢日一&竹村正明&阿部修
   ①東富士(29分40秒、体固め)阿部
   ②東富士(14分45秒、体固め)長沢
    レフェリー:力道山、サブレフェリー:九州山
□この試合は日本テレビの「プロレス・ファイトメン・アワー」(午後5時~6時)で生中継される。

 芳の里ブラジル遠征帰国歓迎プロ・レスリング試合

 昭和34(1959)年3月6日(金曜日)、東京都文京区/後楽園ジムナジアム
□6人タッグマッチ(60分3本勝負)、レフェリー:力道山
  芳の里&ハロルド登喜&金子武雄(2-1)吉村道明&ユセフ・トルコ&長沢秀幸
   ①吉村(19分8秒、片腕取り固め)金子
   ②芳の里(5分18秒、片腕取り固め)トルコ(フォール)(5分48秒説あり)
   ③芳の里(15分42秒、片腕取り固め)吉村

 プロレス国際試合

 昭和34(1959)年9月4日(金曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□タッグマッチ(60分3本勝負)、レフェリー:力道山
  マイク・パドーシス&ラリー・ジャクソン(2-1)遠藤幸吉&吉村道明
   ①パドーシス(13分50秒、体固め)吉村
   ②遠藤(8分58秒、体固め)ジャクソン
   ③パドーシス(16分49秒、体固め)吉村
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後8時~9時)で生中継される。

 昭和34(1959)年9月18日(金曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□タッグマッチ(60分3本勝負)、レフェリー:力道山
  マイク・パドーシス&グレート東郷(2-1)遠藤幸吉&芳の里
   ①東郷(1分2秒、エビ固め)芳の里(腕取り固め説あり)
   ②芳の里(21分10秒、体固め)東郷(21分0秒説あり)
   ③東郷(6分35秒、体固め)遠藤(6分20秒説あり)
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後8時~9時)で生中継される。

 昭和34(1959)年12月25日(金曜日)、東京都中央区/日本プロレスリングセンター
□6人タッグマッチ(3本勝負)、レフェリー:力道山
  遠藤幸吉&芳の里&竹村正明(2-1)ジム・ライト&アレックス・ヤコビデス&ブルドッグ・ブッチャー
   ①ライト(15分55秒、体固め)竹村
   ②遠藤(8分41秒、体固め)ヤコビデス
   ③芳の里(7分36秒、反則勝ち)ライト
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後8時~9時)で生中継される。

 プロレス国際試合

 昭和35(1960)年8月19日(金曜日)、東京都台東区/東京都台東区立台東体育館
□日本ジュニアヘビー級選手権試合(61分3本勝負)、レフェリー:力道山
  吉村道明(1-1)芳の里
   ①吉村(28分5秒、逆片エビ固め)芳の里
   ②芳の里(9分40秒、体固め)吉村
   ③吉村(時間切れ)芳の里
   ※第2代王者吉村道明が6度目の防衛に成功する。芳の里は日本ライトヘビー級王者。試合終了後、吉村が体重増加を理由に王座を返上し、芳の里が自動的に第3代王者に認定される。

 プロレス国際試合

 昭和36(1961)年2月17日(金曜日)、東京都品川区/品川公会堂
□シングルマッチ(時間無制限1本勝負)、レフェリー:力道山
  豊登(12分55秒、逆エビ固め)ラッキー・シモノビッチ

 靖国神社例大祭奉納プロレス

 昭和36(1961)年4月23日東京都千代田区/靖国神社相撲場
□バトルロイヤル(8人参加)、レフェリー:力道山
 [参加選手] 吉原功、大坪清隆、田中政克、平井光明、林幸一、長谷川丹治、竹下民夫、猪木完至
 [決勝] 田中政克(21分40秒、体固め)平井光明
       ※田中政克が優勝する。

 オリンピック基金募集プロレス試合

 昭和38(1963)年5月31日(金曜日)、東京都渋谷区/リキ・スポーツ・パレス
□シングルマッチ(60分3本勝負)、レフェリー:力道山
  吉村道明(2-1)ジノ・マレラ
   ①マレラ(9分59秒、体固め)吉村
   ②吉村(4分28秒、体固め)マレラ
   ③吉村(1分42秒、リングアウト)マレラ
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後10時~10時45分)で放映される。

 力道山結婚記念プロレス大会

 昭和38(1963)年6月7日(金曜日)、東京都渋谷区/リキ・スポーツ・パレス
□バトルロイヤル(9人参加)、レフェリー:力道山、サブレフェリー:九州山
 [参加選手] 吉村道明、ジャイアント馬場、遠藤幸吉、大木金太郎、ゴリラ鈴木
        アントニオ猪木、長沢秀幸、桂浜、ユセフ・トルコ
 [結果] 大木金太郎(42分28秒、逆片エビ固め)アントニオ猪木
       ※大木金太郎が優勝する。
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後8時~9時)で生中継される。

 オリンピック協賛、プロレス国際戦・夏の陣開幕戦

 昭和38(1963)年7月12日(金曜日)、東京都渋谷区/リキ・スポーツ・パレス
□タッグマッチ(60分3本勝負)、レフェリー:力道山
  ドン・ジャーディン&ミスター・ゼロ(2-1)吉村道明&大木金太郎
   ①ジャーディン(15分26秒、体固め)大木
   ②吉村(8分40秒、体固め)ゼロ
   ③ゼロ(8分15秒、体固め)大木
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後10時~10時45分)で放映される。

 プロレス国際戦・続夏の陣開幕戦

 昭和38(1963)年8月23日(金曜日)、東京都渋谷区/リキ・スポーツ・パレス
□タッグマッチ(60分3本勝負)、レフェリー:沖識名
  豊登&吉村道明(2-1)ドン・ジャーディン&ミスター・ゼロ
   ①ジャーディン(18分14秒、体固め)吉村(18分44秒説あり)
   ②吉村(6分6秒、片エビ固め)ジャーディン
   ③豊登(2分29秒、逆片エビ固め)ゼロ
   ※レフェリーには力道山が予定されていたが、外国人組が拒否したため、沖識名に代わる。
□この試合は日本テレビ「プロレスリング中継」(午後10時~10時45分)で放映される。

 オリンピック協賛、秋季ワールド戦第11戦

 昭和38(1963)年10月1日(火曜日)、東京都墨田区/日本大学講堂
□バトルロイヤル決勝(?人参加)、レフェリー:力道山
  松岡巌鉄(15分55秒、逆エビ固め)高崎山猿吉
   ※松岡巌鉄が優勝する。


 オリンピック協賛、秋季ワールド戦第16戦

 昭和38(1963)年10月7日(月曜日)、富山県高岡市/高岡市民体育館
□バトルロイヤル決勝(?人参加)、レフェリー:力道山
  星野勘太郎(7分45秒、逆エビ固め)相手選手不明
   ※星野勘太郎が優勝する。

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