アントニオ猪木とアンドレ・ザ・ジャイアント。この両雄による伝説のシングルマッチは、日本国内にとどまらずブラジルやフィリピンでも開催され、通算22回にわたり熱戦が繰り広げられました。
注目の初戦は、昭和49(1974)年3月15日。猪木はアンドレのマネージャーであるフランク・バロアに足を引っ掛けられ、無念のフォール負けを喫します。また、猪木が保持するNWF王座を懸けた激しいタイトルマッチも2回行われました。
その後、昭和61(1986)年6月20日に行われたワンナイトトーナメント決勝戦が、両者の最後の戦いとなりました。この一戦で猪木はリングアウト負けを喫し、アンドレに軍配が上がっています。
全22戦の通算成績は、猪木の6勝6敗8両者リングアウト2無効試合と、まさに互角のライバル関係を物語る結果となっています。それぞれの勝因の内訳は以下の通りです。
- 猪木の6勝: ギブアップ勝ち、レフェリーストップ勝ち、リングアウト勝ち、エプロンカウントアウト勝ち、および反則勝ち(2回)
- アンドレの6勝: フォール勝ち(2回)、リングアウト勝ち(3回)、および反則勝ち
それでは、昭和のプロレス黄金期を彩った、両者の全22回に及ぶ激闘の歴史を振り返ってみましょう。
[昭和49(1974)年]
=創立2周年記念ビッグ・ファイト・シリーズ=
昭和49(1974)年3月15日(金曜日)、岡山県岡山市/岡山武道館
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
アンドレ・ザ・ジャイアント(20分19秒、体固め)アントニオ猪木
※A猪木はNWF認定世界ヘビー級王者。
=ブラジル遠征シリーズ=
昭和49(1974)年12月15日(日曜日)
ブラジル連邦共和国/サンパウロ州サンパウロ/コリンチャン・スタジアム
□NWF認定世界ヘビー級選手権試合(時間無制限1本勝負)、レフェリー:ミスター高橋
アントニオ猪木(19分31秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※第13代王者A猪木が9度目の防衛に成功する。
[昭和51(1976)年]
=闘魂シリーズ=
昭和51(1976)年10月7日(木曜日)、東京都台東区/蔵前国技館
□格闘技世界一決定戦/ノンタイトル(時間無制限1本勝負)、レフェリー:ミスター高橋
アントニオ猪木(23分44秒、レフェリー・ストップ)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はNWF認定ヘビー級王者。
[昭和52(1977)年]
=ゴールデン・ファイト・シリーズ=
昭和52(1977)年6月1日(水曜日)、愛知県名古屋市/愛知県体育館
□NWF認定ヘビー級選手権試合(時間無制限1本勝負)
アントニオ猪木(23分14秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※第16代王者A猪木が9度目の防衛に成功する。
=’77闘魂シリーズ第2弾=
昭和52(1977)年11月9日(水曜日)、北海道室蘭市/室蘭市体育館
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(19分53秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はNWF認定ヘビー級王者。
[昭和53(1978)年]
=第1回MSGシリーズ=
昭和53(1978)年5月11日(木曜日)、福岡県福岡市/九電記念体育館
□MSG決勝リーグ戦/ノンタイトル(45分1本勝負)
アンドレ・ザ・ジャイアント(17分26秒、リングアウト)アントニオ猪木
※A猪木はNWF認定ヘビー級王者。
昭和53(1978)年5月30日(火曜日)、大阪府大阪市/大阪府立体育会館
□MSGシリーズ優勝戦/ノンタイトル(時間無制限1本勝負)
アントニオ猪木(16分32秒、リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント(16分41秒説あり)
※A猪木が優勝する。猪木はNWF認定ヘビー級王者。
[昭和54(1979)年]
=第2回MSGシリーズ=
昭和54(1979)年5月30日(水曜日)、大阪府大阪市/大阪府立体育会館
□MSGシリーズ決勝リーグ戦/ノンタイトル(45分1本勝負)
アントニオ猪木(10分54秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はNWF認定ヘビー級&WWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
昭和54(1979)年6月1日(金曜日)、香川県高松市/高松市民文化センター
□シングルマッチ/ノンタイトル(時間無制限1本勝負)、レフェリー:ミスター高橋
アントニオ猪木(13分34秒、無効試合)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はNWF認定ヘビー級&WWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
[昭和55(1980)年]
=第3回MSGシリーズ=
昭和55(1980)年6月4日(水曜日)、愛知県名古屋市/愛知県体育館
□MSGシリーズリーグ戦/ノンタイトル(45分1本勝負)
アントニオ猪木(11分56秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はNWF認定ヘビー級&WWF認定世界マーシャルアーツヘビー級&UWA認定世界ヘビー級王者。
=第1回MSGタッグ・リーグ戦=
昭和55(1980)年12月9日(火曜日)、福岡県福岡市/九電記念体育館
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(14分4秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はNWF認定ヘビー級&WWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
[昭和56(1981)年]
=ブラディ・ファイト・シリーズ=
昭和56(1981)年9月17日(木曜日)、大阪府大阪市/大阪府立体育会館
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(13分38秒、反則勝ち)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級級王者。
[昭和57(1982)年]
=第5回MSGシリーズ=
昭和57(1982)年3月26日(金曜日)、広島県広島市/広島県立体育館
□MSG公式リーグ戦/ノンタイトル(30分1本勝負)
アンドレ・ザ・ジャイアント(1分41秒、リングアウト)アントニオ猪木
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
[昭和58(1983)年]
=IWGP決勝リーグ=
昭和58(1983)年5月6日(金曜日)、福岡県福岡市/福岡スポーツセンター
□IWGP決勝リーグ戦/ノンタイトル(60分1本勝負)
アンドレ・ザ・ジャイアント(11分24秒、反則勝ち)アントニオ猪木
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
=第4回MSGタッグ・リーグ戦=
昭和58(1983)年12月2日(金曜日)、鹿児島県鹿児島市/鹿児島県総合体育センター体育館
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(8分48秒、無効試合)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
[昭和59(1984)年]
=’84IWGP=
昭和59(1984)年6月11日(月曜日)、愛知県名古屋市/愛知県体育館
□IWGP公式リーグ戦/300万円懸賞金試合/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(23分37秒、反則勝ち)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
=フィリピン遠征=
昭和59(1984)年12月8日(土曜日)
フィリピン共和国/マニラ首都圏ケソン/アラネタ・コロシアム
□ケソン市長杯争奪戦/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(12分12秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
[昭和60(1985)年]
=IWGP&WWFチャンピオン・シリーズ=
昭和60(1985)年5月24日(金曜日)、兵庫県神戸市/神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
アントニオ猪木(8分56秒、両者リングアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
昭和60(1985)年6月11日(火曜日)、東京都渋谷区/東京都体育館
□’85IWGP優勝戦/ノンタイトル(60分1本勝負)、レフェリー:ミスター高橋
アントニオ猪木(13分50秒、エプロンカウントアウト)アンドレ・ザ・ジャイアント
※前年度優勝者のA猪木が本年度トーナメント優勝者のA・ザ・ジャイアントを破って優勝する。猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
=チャレンジ・スピリット’85=
昭和60(1985)年9月6日(金曜日)、愛知県碧南市/碧南市臨海体育館
□シングルマッチ/ノンタイトル(60分1本勝負)
ジャイアント・マシン(11分48秒、体固め)アントニオ猪木
※A猪木はWWF認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。G・マシンの正体はアンドレ・ザ・ジャイアント。
[昭和61(1986)年]
=IWGPチャンピオン・シリーズ=
昭和61(1986)年6月17日(火曜日)、愛知県名古屋市/愛知県体育館
□IWGPヘビー級王座決定リーグ戦/ノンタイトル(30分1本勝負)、レフェリー:ミスター高橋
アントニオ猪木(9分30秒、腕固め)アンドレ・ザ・ジャイアント
※A猪木は新日本プロレス認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。
=IWGPチャンピオン・シリーズ追撃戦=
昭和61(1986)年6月20日(金曜日)、京都府京都市/京都府立体育館
□佐川急便杯争奪トーナメント決勝戦(60分1本勝負)、レフェリー:鈴木正文
アンドレ・ザ・ジャイアント(4分35秒、リングアウト)アントニオ猪木
※A・ザ・ジャイアントが優勝し、賞金1000万円を獲得する。猪木は新日本プロレス認定世界マーシャルアーツヘビー級王者。